ようやく涼しくなりましたね。
わたしは夏が大好きなので、暑かったこの夏も気持ちよく汗をかいておりました。
このところ過ごしやすくなりましたが、なんだかちょっと淋しいような気持ちです。

 

今年の夏は、あなたにとってはどんな夏でしたか？

「根底から揺さぶりをかけられた」と、先週お話しした人たちは口々に言っていました。

この夏は、自分のアイデンティティを見直すようなときでした。自分という存在がガーンという音と共に崩れ、ゼロから自分を立て直すような経験が、あなたにもあったのではないでしょうか。

それは意識の深いところから、出てきたのだろうと思います。出てきたものは、受け入れて探求することによって、変容させることができます。でも直視できずに逃げ続けると、苦しいまま・ぶれたままになってしまいます。

心の奥底にまで光を当てるのは、さそり座木星のはたらきです。さそり座木星はわたしたちに、自分と向き合い深く潜らせることによって、真実を探求させます。

その真の意図は、心の中の終わりにするべきものを終わらせて、再生させること。木星は幸運の星であり、さそり座は変容の場を与えます。だから変容のプロセスを経て、あなたを幸せへと導きたいと願っているのです。

 

今週6日、土星の逆行が終わります。4月からここまでの逆行期間は、物事がサクサクと進みにくかったかと思います。その代わりにわたしたちは、内面を整えてきたであろうと思います。

内面をえぐるような（笑）さそり座木星と、まじめに内面と向き合うよう促すやぎ座土星の影響を強くうけた今年の夏。土星逆行が終わると緊張も緩んできやすいでしょう。

わたし自身も、一歩も動けなくなった今年の夏でした。本当にどこへ向かいたいのか、何ができるのか・したいのか、覚悟はあるのか、自分を洗いざらい見直しました。

そんな数ヶ月を経てようやく先週ご紹介できた新メニューでした。産みの苦しみはきつかったですー。

 

↑若干腰が引けてます（笑）ヤギさんに葉っぱをあげてるとこです

 

今週は3日、ふたご座で下弦の月でした。

新月に向かって、欠けていく月のフェーズ。下弦の月は、手放しのときと言われます。

断捨離などがよいと言われます。ものを手放すのもいいのです。でも、今この時の自分そのものを手放す。そんなイメージが浮かびます。

下弦の月のホロスコープでは、太陽がMCと重なり、月と海王星とTスクエアを作るのが象徴的です。

今この時の自分を手放す・・・あらゆるエゴを手放して、今この時の自分を与える。

たった今の自分を、全面的に出してゆくのです。見返りを求めることもなく、出し惜しみすることもなく、恐れから自分を守ることもせず、今この時の自分を100%使っていくのです。

「自分放出」とでもいいましょうか。今週のあなたは、持てるエネルギーを与え尽くすことができる。

それが、あなたという存在を最高に輝かせることになる。

基盤の位置にいる海王星は、あなたがいつも愛の中にあることを思い出させます。天頂の位置の太陽は、そこからあなたらしい最高の輝きに向かわせ、そしてすべてが還元されていく。そんなタイミングのように思うのです。

空っぽになるまで与え尽くす。

人も器なんですよね。空っぽになったら終わるどころか、空っぽに秘密がある。
わたしにそれを教えたひとつの詩を、ご紹介したいと思います。

 

↑ヤギさん笑ってます

 

『「空っぽ」こそ役に立つ』

遊園地の
おおきな観覧車を想像してくれたまえ。
沢山のスポークが
輪の中心の轂（こしき）から出ているが
この中心は空っぽだ。だからそれは
数々のスポークを受けとめ、
大きな観覧車を動かす軸になっている。

粘土をこねくって
ひとつの器をつくるんだが、
器は、かならず
中がくられて空（うつろ）になっている。
この空（うつろ）の部分があってはじめて
器は役に立つ。
中がつまっていたら、
何の役にもたちやしない。

同じように、
どの家にも部屋があって
その部屋は、うつろな空間だ。
もし部屋が空（から）でなくて
ぎっしりつまっていたら
まるっきり使い物にならん。
うつろで空いていること、
それが家の有用性なのだ。

これで分かるように
私たちは物が役立つと思うけれど

じつは物の内側の、
何もない虚（きょ）のスペースこそ、
本当に役に立っているのだ。

↑加島祥造著『 老子 ―― タオ 』より引用させていただきました

今週も素晴らしい一週間をお過ごしください。

 

あなたの本質の輝きを生きて、豊かな人生を♡
星と心のセラピスト
山咲マリア
peace of i