昨日29日に、てんびん座にて新月となりました。

今週は、3日に水星さそり座入り、4日に火星てんびん座入り、そして6日にやぎ座上弦の月。

てんびん座新月からやぎ座上弦の月へと向かう、月は満ちていくフェーズです。

 

 

昨日のてんびん座新月。その対岸180度には

おひつじ座に、魂の傷と癒しの星・小惑星キロンが位置していました。

本来のおひつじ座は、衝動的に立ち上がり、可能性を追求し、自己表現するという、まるで牙をむくような勢いと力強さを持つ（おひつじ座のアイデンティティ）のだけれど

おひつじ座のキロンが示すのは、本来のおひつじ座が誇るその牙を、抜かれてしまったような不能感。

つまり、自分らしさやリーダーシップに関して傷つけられた感覚を、キロンは最初にわたしたちに与えます。

 

この新月前後、ストレートでまっすぐに自分を表現することを難しく感じたり、自分自身の方向性に迷う人もいたかもしれません。

男性宮であるおひつじ座は本来外向きなはずなのに、内に向かわざるを得ない苦しさもあったかもしれません。

そんなわけで自分の内側に目を向けると、自分の存在意義の危機（アイデンティティ・クライシス）に直面するようなことになった、なんてこともあったかもしれません。

※キロンは約50年で一周する星なので、ちょうど今50歳前後の人たち（＝おひつじ座3度のTキロンにNキロンが重なる人たち）にとって影響が大きな新月だったかもしれません（魂の傷と癒しの星・キロンがダブルで新月と180度だったわけなので✨）

 

結構重たいことを書いていますが、もしあなたに思い当たることがあるのなら、それはあなたのせいじゃないよ！って伝えたいからなのです。

日常の中であなたの思い通りにならない時、星の影響を受けていることがある。

それは、あなたがダメだからじゃなくて

あなたが星のメッセージに気づいて、よりキャパシティの大きなあなたに成長するための星からの働きかけ。

優しく肩をトントンされても気づかない人には、ガツンと一発見舞われたりね・・

だから悩むよりも大切なのは、気づくことだと思います。

 

話が少しそれました。

だから、そう、アイデンティティ・クライシス（自分の存在意義の危機）。

・自分が本当は誰なのか？
・自分はいったい何者なのか？
・自分は本当はどんな風に生きたいのか？

人として自分を探求したい欲求は、誰しもにあるのかもしれません。

新月では、他者のハウス（8ハウス）のキロンが、他者を象徴するてんびん座と180度でした。

人は鏡。

他者に映る自分の姿や、他者との関係で浮き彫りになった自分の姿に

直面することがあったかもしれません。

牙があれば、一瞬で雄叫びをあげて戦いはじめることができただろうに

牙をもがれたが故に、それができない悲しみ、怒り、苛立ち、無念さ。

魂の傷がうずくのです。

戦い慣れたエネルギーは、外側に向かいがちかもしれないけれど

この新月では内側に向かうしかなく。

でも実は、それは真の勇者への道です。

自分の内で様々な感情に出会う間に、過去への執着は薄らぐでしょう。

自分への「なぜ？」の問いかけを重ねると、いつしか底にあった自分の姿に出会うでしょう。

たとえば

・本当はどう生きたいのかを語る自分
・命燃やして生きたいアツい自分
・自分の可能性にチャレンジしたい真摯な自分

その自分の姿こそが、真のヒーローの姿です。

ここからは、その自分で生きるのです。

ちょうど、パンドラの箱の最後には「希望」が入っていたように

途中の道は険しくとも、最後には必ず善きものと出会うのが、自分探しの旅なのです。

 

 

魂の傷に触れさせ、魂レベルの癒しを起こさせる星・キロン。

正しく星のメッセージを受け取ったなら、自分の中の深くコアな部分（魂レベル）からどっしりと立って生きる、あなたの始まりのタイミングです。

2ハウスの新月は、あなたの傷を癒す力を、あなた自身が持っていることを伝えています。

魂の傷に向き合う、勇気と誠実さ。

そして、傷が癒されると同時にあなたが手にする叡智があります。

それが、多くの人が憧れるスピリチュアリティなのだろうと思います。

今週も素晴らしい一週間をお過ごしください。

 

あなたの本質の輝きを生きて、豊かな人生を♡
占星術＆セラピー
山咲マリア
peace of i