先週の25日は満月でしたね。

わたしはマヤ暦には詳しくないのですが、25日満月の日がマヤ暦の大みそか、そして翌26日が260日間の始まりの日だったそうですね。

一年間続いてきたさそり座木星時代も、来月8日で終わります。

時の流れ、あるいは区切りを感じる今日この頃です。

 

 

さそり座色の濃かった今年。10月末まで、さそり座に４つの星が位置します。

変容の象徴と言われるさそり座ですが、

さそり座の変容は、「自分」と「自分じゃないもの」が一つになってしまうところにあります。セックスの象徴と言われるさそり座の所以でもあります。

これが自分だと思っていた「自分」が、「自分じゃないもの」を飲み込んで、自分そのものが変わっていく体験。

女性は特に、体感としてあるのではないでしょうか。

「自分じゃないもの」とは、自分とは異質なもの。自分と正反対で、受け入れがたい要素。

こころの分野の言葉にすると、これを「シャドー」と呼びます。

 

 

「シャドー」とは、文字通り「影」という意味。生きられなかった自分、あるいは、まだ生きれていない自分（＝自分じゃないもの）を意味します。

自分の「シャドー」の人を見ると、わたしたちはイライラしたり、勘にさわったりします。

たとえば ―― 結婚したいけど結婚できていない女性が、夫と子どもを連れた女性をすれ違いざまに見て、「チッ」って言いたくなるような心境 ―― といったら分かりやすいでしょうか。

普通は、「チッ」とか思う自分を瞬時に抑圧して、自分にも他人にも見せないようにして生きるのが人間です。自分を不快にさせる「シャドー」を、見たくないのが普通ですから。

がしかし、そんな「シャドー」の中に、実はキラキラした宝物があります。

人生がどん詰まりのように感じるとき、「シャドー」を受け入れることで扉が開いたりします。

「シャドー」を飲み込んで受け入れたときに、本当の意味の再誕生があります。これこそが、さそり座の教える死と再生（変容）です。

 

 

たとえば、「チッ」と言わざるをえなかった先ほどの女性。彼女が「チッ」と言ったのは、すれ違いざまに見た女性の“幸せに満たされた顔が許せなかったから！”だとしましょう。

“満たされた顔が許せないほどイヤ！”なのは、“満たされない顔の自分”を知っているから。そんな自分に直面させられるから。

満たされない顔の自分を掘り下げれば、“自分が幸せで満たされるはずがない”“期待するだけがっかりする”“だから最初から諦めてる”自分がいたりする。

そんな風になったのは、過去の手痛い失恋があったのかもしれないし、家族の中にいる自分が満たされるという感覚を持てない痛みがあるのかもしれない。

頭では「結婚したい」と言いながら、潜在意識の奥底にこうした風景があれば、そこが限界となりえます。

 

 

さそり座が強調されていたこの一年、そして特に今週は、この深さまで光が当たり、心の奥底を気づかせ、わたしたちに問いかけます。

そのままにしておく？　それとも、「満たされる自分」を飲み込んでみる？

なんとなく満たされない顔をして生きてきたのは、傷つかないための防衛でした。そこにはきわめて合理的な理由がありました。そしてそれが「自分」だと思ってきました。

その古い自分のままいきますか？　それとも、「自分じゃないもの」を受け入れて新しい自分を生み出しますか？

「シャドー」が見せてくれた要素は、実はいまだ生きれていなかった自分の要素。自分が自分に許すことのできなかった要素です。

受け入れる勇気。それを自分に許すということ。

「チッ」と言ってた女性にとっては、“満たされるということ”を自分に許可すること。

そこから彼女の表情が素直になったり、人にも自分にも優しく柔らかくなれたり、つまりは愛され力・幸せになる力が芽吹きます。

だって、あなたも幸せになっていいんだよって言われたら、もう不満気な顔できませんから。その不満気な顔が、男運を遠ざけていたって気づいてなかったかもしれないけれど。

自分が自分に言ってあげるのです。自分が幸せになることを、自分が自分に許してあげるのです。

「シャドー」にキラキラした宝物が隠れているっていうのは、そういう意味。そして古い自分が死に、新しい自分が再生します。

さらにここまできたら、許せなかった「シャドー」の存在が気にならなくなります。「シャドー」に腹が立ったのは、自分が持てない要素をあの人が持っていたから。でも自分が持つことを自分に許せたら、外側に嫉妬する必要がなくなるのです。こうして人間関係も楽になっていきます。

 

「自分」が「自分じゃないもの」を飲み込んで、自分そのものが変わってしまう体験。

内側からの変容は、自分の限界を超えさせる。「シャドー」を飲み込んで、再生してくる。さそり座らしい体験です。

一年をかけてさそり座を巡ってきた木星。その軌跡をたどるように、現在太陽がさそり座を進んでいます。

今週、未完了を完了させて、次の季節へと旅立ちましょう。

 

↑小さいけれど・・魔女飛んでます

 

1日の下弦の月のホロスコープでは、人間関係の領域に星が多く集まります。特に、海王星がディセンダントに重なるのが印象的です。

わたしたちの悩みの多くは、人に傷つけられり、人を傷つけてしまったことに苦しんだり、人とうまくいかないと悩んだり、人間関係に関することが多いように思います。

今週、人との関係は賑やかで恵まれると思います。（来週もそうなのですが！）

そして人との関係において理解し合えたり、許し合えたり、人を通して癒しが起きるように思います。

あなたはあなたらしくいたらいい。そのままのあなたを正直に表現したら、受け止められる場ができると思います。

いずれにしても今週と来週、分離していた人間関係があるなら繋がり直すことができそうです。

今週も素晴らしい一週間をお過ごしください。

 

あなたの本質の輝きを生きて、豊かな人生を♡
星と心のセラピスト
山咲マリア
peace of i